こんにちは。
横浜の産婦人科、妙蓮寺すいクリニックの院長、山本ゆり子です。
つわりってつらいですよね。周りは妊娠でうきうきしちゃって妊婦さんのつらさが置き去りになってしまったり、妊娠初期だから薬は飲めないと妊婦さん自身が思い込んでいたり。
まず、つわりに効果があると考えられている薬はいくつかあって、当たり前ですが妊娠初期に服用しても胎児への安全性が証明されています。
まずはビタミンB6と抗ヒスタミン薬です。海外ではふたつを組み合わせた合剤が一般的に使われているそうです。抗ヒスタミン薬はアレルギーの治療としても使われます。眠気が起きづらい最近の優秀な抗アレルギー薬ではなくて、古いタイプの抗ヒスタミン薬のぼーっとする副作用がつわりに効果があるのだと考えられています。
メトクロプラミドなどの吐き気止めもよく使われます。赤ちゃんに対しては安全ですが、ふるえなど妊婦さんに副作用がでることがあるので注意が必要です。
日本独自の処方薬としては漢方薬があります。小半夏加茯苓湯、茯苓飲合半夏厚朴湯あたりがつわりの処方としては有名ですが、市販薬としても買える半夏厚朴湯も効果が期待できます。特に、のどにつかえる感じがあったり、思わず胸をとんとんとしてしまうという方がいたらとくにおすすめです。
処方薬以外の対処法としてはショウガが有名です。その他、思いがけず脂っこいもの(フライドポテトやフライドチキン)だけは食べられる!という方もいますね。院長は第1子妊娠中は沖縄で研修医をしていて、食堂の沖縄そばがおいしかったことを思い出します。紅ショウガとコーレーグースをたっぷり入れて食べてました。そして仕事中小梅ちゃんをいつもなめていて、もし赤ちゃんが女の子だったら(ちょうど梅の花の季節でした)小梅ちゃんという名前にしようかと真剣に考えていました。
妊娠初期は疑問や不安がてんこ盛りでついつい後回しになってしまいがちなつわりのこともぜひご相談くださいね。
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