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こどもの自慰行為、どう対応したらよい?

  • 執筆者の写真: Yuriko Yamamoto
    Yuriko Yamamoto
  • 5月20日
  • 読了時間: 2分


こんにちは。横浜の産婦人科、妙蓮寺すいクリニックです。


5月17日のお茶会は開催以来最大の賑わいで、赤ちゃんから小学生のお子さんを含む17名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。


皆さんそれぞれにお子さんに性についてどう伝えたらいいか悩みながら実践されていて、わたしもとても勉強になりました。


たくさん質問いただいた子どものマスターベーション、自慰行為に対する声かけについてわたしの考えをお伝えします。


まず、性器をさわると気持ちがいいんだ、ということはこどもは早ければ0歳で気がつきます。お子さんがまだ小さけば(小学校低学年くらいまででしょうか)ここをさわると気持ちよいよね、ここは大切な場所だからきれいな手でさわろうね。みんなの前では触らないというマナーがあるんだよ。それからそこにさわっていいのは自分だけで、他の誰もさわってはいけない場所なんだよ。という感じで淡々と伝えるといいと思います。


自分のこどもの性的な言動というのはどきっとすると思いますが、ここは自分の感情は表に出さないことが大切です。その場では自分の感情が昂ってしまいそうだったら、一旦その場を離れて話し合いは後日というのもおすすめです。


無理にやめさせようとするのも、見て見ぬふりするのも、その後こどもは、「性のことは話すと怒られちゃう、聞いてはいけないこと」という風にとらえてしまい、対話のチャンスを逃してしまう可能性があります。


こどもが大きい場合も原則は同じなのですが、すでに性的な情報がインターネット上、仲間から、先輩から入っている可能性が高いです。そこには、同意やコミュニケーションの要素がほとんどなくて、一方的/暴力的であることが多いです。そういう情報がフィクションで現実世界での性行為とは全く違うんだということは伝えられるといいなと思います。


言い淀んでしまったり、どぎまぎしたり、うまく言えなかったり、すると思います。それでもチャンスがある度に繰り返すことで、生活の中で自分の気持ちを大切にする人間、一方的な行動で誰かを傷つけない人間に育ってほしいという親からのメッセージがつたわると思います。

 
 
 

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