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診療にかかるお金の計算って複雑

執筆者の写真: Yuriko YamamotoYuriko Yamamoto

毎日暑いですね。

菊名池公園プールのにぎわいにちょっとだけ涼をもらっている当院です。


さて、先日InstagramとTikTokに診療にかかる値段のことを投稿しました。診療にかかる値段ってどうやって計算されているのか?とてもややこしいんです。わたしも勤務医のときにはほとんど気にしたことがなくて、患者さんに聞かれても「医事課の方に聞いてね」とスルーしていました。


診療報酬といって、ひとつひとつの診療行為に対していくら、ということは国によって定められています。点数表示で1点が10円です。(2024年7月現在) 2年に一度、こまかくちょこちょこ変わり、最近では今年6月に改定がありました。昔は電話帳みたいな(という言葉ももう伝わらない?)分厚い本を事務の人がめくって調べていました。


産婦人科でおなじみの検査としては、超音波検査530点(5300円)。これはわかりやすいです。経腹的または経腟的に子宮、卵巣およびその周囲の臓器の観察を行った場合、この料金が加わります。


ややこしいのは例えばおりもの検査をした場合、検鏡(おりものをスライドガラスにとって顕微鏡で観察)する行為は67点、おりものを観察して判断/診断する行為について150点、その場ですぐ患者さんに結果を説明する行為に対して10点、といった具合です。さらに薬を処方する場合は処方箋料60点が加わります。


これらの検査とは別に初診料(291点)、再診料(75点)という基本料金的なものが加わり、合計がお会計金額になります。さらに診療を受ける施設の施設設備やサービスによってこの基本料金もちょこちょこいろいろな上乗せがあります。すべての合計金額のうち、ご加入の保険に応じた割合を受付で支払います。


以上からざっくり、3割負担の方が当院でおりもの検査して治療すると2000円、生理痛の相談して薬をもらうと3000円になります。


診療にかかるお金の話、少しでもお役にたてたとしたら幸いです。

 
 
 

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